もうすこし具体的な高気密・高断熱の話
気密が良ければ空気が流れず、吐いた二酸化炭素ばかりで
息苦しくなってしまいますし、料理やトイレ、お風呂、洗濯物の
湿度がこもります。これではぜんぜん快適ではありませんね。

先ほどお話した24時間換気システムについてですが、穴の
あいた(隙間の多い)住宅ではいくら吸い出してもどこからどの
くらい外部の空気が入ってくるかわかりません。そうなると、
計算ができないので無駄な(ちょっと大きめな)換気システムや
冷暖房の設備をつけなくてはいけないのです。

また湿度の発生ですが、洗濯物や料理によって当然湿度は
発生します。室内のガスコンロや室内燃焼ストーブの火を使う
だけでも発生します。

燃料から発生する水蒸気量は、ガス9立方メートルを一ヶ月に
使われる家庭であれば、15.9キログラムも一ヶ月で発生します。
これはペットボトルの10本分。ですが、生活していく上で必ず
発生してしまうものですので、少し工夫が必要です。

たとえば、開放型ストーブは使わない。ガスコンロでなく、電気
調理器具にしてみる。などなど・・・・。
このような減らす工夫(余分な水蒸気は発生させない工夫)を
した上で、次はそれを設備機械(エアコンなど)が管理します。

温度、湿度のコントロールは温めたり、冷やしたりした室内の
温度が外に逃げにくい「高断熱」な住宅で必要最小限な冷暖房の
エネルギーで管理していきます。隙間ばかりの住宅や、いくら
温めてもさめてしまう断熱性の低い住宅では大型の冷暖房の
機械が必要になり、冷暖房費のランニングコストばかりかかり、
とても無駄になります。そうなると高断熱・高気密の魔法ビン
(熱を逃がさない)のような住宅が必要となるのです。



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