温水循環式の問題
床暖は、大きく分けて温水循環式と電気式の2種類あります。温水は床に配管をして、
そこに温めた不凍液を通す方法。床下に配管してあるので、その温水が温まってくる
までに時間がかかるのが気になる方もいるようです。また、温水を温めているので、
温まりにくい反面冷めにくい。ということは温度調整が少々難しいとのこと。温度調整が
容易でないということは、快適さや省エネの面からも不利なのではと思います。
温水は比較的床板の下に温水用の配管スペースが必要です。そうなると厚い床断熱材を
施工するのが難しいため比較的薄くなりがち。薄ければ、床の温度は床下に逃げやすい。
失う温度が多いほど、たくさんの時間暖房が必要です。施工的に省エネにつながるかは疑問です。
温水循環の耐久性とランニングコスト
気になるお金の問題。今は100年対応の住宅が出てきています。果たして、床暖の設備は
100年持つか?故障すれば床下に配管してあるので何かあれば床下を剥がさなければ
なりません。完成すれば手を出せない部分での配管なので、ジョイントや曲がりの部分で
液体が万が一漏れたりすれば構造体に影響しそうです。また、グラスウール(断熱材)は
一度濡らしてしまえば性能は落ちてしまうので、床の交換といった大工事になる可能性が・・・。
ランニングコストは灯油・ガスどちらにしても燃料はかかります。電気に比べれば割安なのですが、
運転時間によります。また、燃焼させる設備機器なのでボイラーなどは部分の交換など定期的な
メンテナンスのことも考慮したほうがいいでしょう。